クリスマスに友達と過ごす若者が増えている?昨今の恋愛事情について

1.クリスマスのイメージが変わりつつある?

クリスマスといえば子供はサンタさんからプレゼントがもらえる1年で一番楽しみな日、そして大人にとっては恋人と共に甘い一夜を過ごす日です。
結婚情報相談サービスなどのアンケート調査でもクリスマスイブからクリスマスにかけての24時間が最もセックスする人間が多いことが分かっています。

現在もクリスマスにホテルを予約しデートプランを考える若者はたくさんいますが、それとは別の流れも加速しつつあるようです。
それが「クリスマスは恋人ではなく友達と過ごす」という考え方です。

クリスマスを友達と過ごすという生き方は恋愛至上主義が絶対の正義であった数十年前からありました。
ただしこれは12月までに恋人を作ることができなかったり、好きな相手にデートを誘って承諾を得ることができなかった人たちが、自分たちの傷をなめ合うために開催するという、ある種の失敗コースとして認知されていたのです。

しかし近年開催されている友達同士で集まってのクリスマス会にそうしたネガティブな印象は払拭されつつあります。
もちろん定番ネタとして集まった人たちの口からは「何で俺は恋人じゃなくてお前らと一緒にいるんだ」なんて愚痴が飛び出しますが、本気で言っている訳ではなく心から友人たちと過ごすイベントを楽しんでいるのです。

2.昨今の若者たちの恋愛事情が変化している

こうした背景にあるのが昨今の若者たちの恋愛事情の変化です。
現在の20代以上の人であれば若者の草食化という言葉を一度は聞いたことがあるでしょう。

一昔前の若い男性は必死に金を稼ぎオシャレをして、どうにかして同世代の女性たちに相手にしてもらおうと積極的にアプローチをしていたというのに、最近の男の子はそもそも女性にアプローチ自体をしない、恋愛はおろか結婚ができなくても構わないと考えている人が増えているといった現象を指して使われた言葉です。

若者の草食化は複数の要因によって発生した現象と考えられています。
その中でも最も重要なのがインターネットの登場です。

インターネット登場以前の世界では私たち現代人はなかなか他の人の本音を知ることができませんでした。
たとえばセックス経験のない童貞の男性であっても、以前は童貞ではなくセックスしたことがあるように振る舞っていたのです。

3.セックスに興味がない、婚活市場に参戦したくないといった意見が表に出る

そうするとそれを見た別の童貞の男性も「やっぱりみんなセックスしてるんだな、自分も何とか童貞卒業しなくちゃダメだ」と他の人と差をつけられないように婚活市場に参戦していた訳です。

しかしインターネットの登場で世界は一変します。
近年はインターネットの一般化とフェイスブックなどの実名制ソーシャルネットワークサービスの登場で、自分の正体を明かした状態でネットをする人も増えていますが黎明期のインターネットは匿名性が最大の特徴でした。

自分の正体が分からない状態であれば人は良くも悪くも現実世界では言えない本音を全開にして会話します。
これによりセックスに興味がない、本当は婚活市場に参戦したくないといった意見が表に出るようになります。

4.数十年の時を経て本来の在り方に近づいている

するとこれまでは周囲に合わせるように行動していた人たちも「自分だけだと思ったけど、同じような人はたくさんいるんだ」と安心するようになり、周囲から浮かないようにするためだけに恋愛する人が減ったのです。

若者が積極的に恋人を作るためのアプローチに走らなくなったことは、少子高齢化の観点から見ると問題ですが個人が社会的な圧力によって行動を制限されなくなったという意味ではとても喜ばしいことです。

それに日本では日本企業の商売のために恋人たちの1日のようになっていますが、欧米では元々家族や親しい人たちと団欒を楽しむ日でした。
数十年の時を経て本来の在り方に近づいていると言えるかもしれません。