どこからがパワハラ?昨今のパワハラ問題を考える

1.パワハラについて考える

月曜日のPM10時から10月15日にスタートした、テレビ東京系で放映されている「ハラスメントゲーム」というドラマがあります。
唐沢寿明さんや広瀬アリスさんがコンプライアンス室の室長やスタッフとして様々なハラスメントを解決していくというドラマです。

その中にはもちろんパワハラもありました。
「がんばれ」という励ましが、時にはパワハラになることもあるということもドラマの中では言われていました。

うつ病の人に「がんばれ」は禁句だということはよく言われています。
しかし、「頑張れ」が励ましではなくパワハラだというのであれば、40歳や50歳以降の世代の人たちは、自分たちの小学校や中学校や高校の教師は1日に1回は「頑張れ」という言葉を使っていたはずです。

いやいや、1日に1回どころか1時間の授業の間に何度も使っていたことでしょう。
ハラスメントになるかどうかは、受けての気持ち次第だとよく言われます。

2.既に心がすり減っている人に「もっと頑張れ」というのはパワハラになる?

この「ハラスメントゲーム」の主題歌はコブクロの「風をみつめて」という楽曲ですが、その中にこんな歌詞があります。

ネジ山のすり減ったネジを力一杯回した途端、二度と動かなくなったんだ

という歌詞です。

既に心がすり減っている人に「もっと頑張れ」というのは、パワハラになるのかもしれません。
精いっぱい頑張ってきて、「もうこれ以上動けない」、「もうこれ以上進めない」と言っている人に「頑張れ」というような上司がいれば、それはその上司が部下のことをきちんと見ていないと言われても、仕方ないでしょう。

このような場合は「疲れているのかな?」、「これ以上前に進めないのは、何故だろう」などと考えて、休養させるのも手腕の一つです。

何故、頑張ることが出来ないのかを部下と一緒に考えることが必要でしょう。
プライベートなことで何か悩み事があるのかもしれません。

3.頑張れと言う励ましでさえも問題になる時代・・・

頑張れなかった人が頑張れるようになった時は、顔が晴れます。
これが本当の「がんばる」ということではないでしょうか。

本当の意味の「がんばる」は、「顔晴る」です。
「頑張れ」と励ますよりも、頑張っている人に「いつも色々と助けてくれてありがとう。助かるよ」と言うほうが、部下もやる気を出すし、気持ちが良いでしょう。

頑張れと言う励ましでさえも問題になる時代ですから、もはや暴力や暴言は言語道断です。
教師と生徒の間でも、生徒が遅刻をしたからと言って即、「遅いぞ」と怒鳴るようなやり方は今の時代はNGです。
ハラスメントになりかねません。

まずは、理由を聞くことが大切です。
体調が悪くてどうしても朝起きられなかったけど、何とかして登校したのかな?と、まずは生徒の体調に気を配りましょう。

4.どうしたら遅刻しないで済むかを生徒自身に考えさせること

怠慢から遅刻をするような子はいない、と信じていたら「何をやってるんだ」などと怒鳴るという対応にはならないでしょう。
生徒たちのことを信用していれば、「どうしたんだ?具合でも悪かったのか?」という類のセリフが出るのが、ごく自然な流れです。

そのうえで、もしも「テレビに大好きなアイドルが出ていて、ついつい最後まで見てしまいました。走って行けば間に合うと思ったんですけど、すみません」などと言う理由であったとしても、怒鳴ったり叱ったりしてはダメです。

もしも今度また同じような状況になったとしたら、どうしたら遅刻しないで済むかを生徒自身に考えさせることが大切です。

一昔前のように、遅刻したらお尻を叩くとか拳骨で指導するというやり方では、じゃあどうすれば遅刻しないで済むのか、という答えは何も導き出せません。

このような指導なら、教師免許を持たない人でもできます。
校門の前で、時間までに登校してこなかった生徒を叩いていればいいだけの話です。
こんな指導なら、小学生や中学生でもできます。

上から一方的に指導するやり方は、それはアドバイスや指導ではなく「パワハラ」だと言われても仕方がないでしょう。